パソコン personal computer 2003 11 12
パソコンを取り巻く環境は変りました。
しかし、そのことに気づいていない人もいますので、
あえて確認の意味で書きます。
ウィンドウズ95の時は、パソコン好きの人が、パソコンを買っていました。
今は、普通の人が、パソコンを買っています。
これは、大きな差となります。
パソコン好きの人にとって、パソコンがトラブルを起すと、うれしいのです。
これは、パソコンをいじって、パソコンを探求する口実ができたのです。
ハードウェアに問題があるのか、OSに問題があるのか。
メモリが足りないのではないか。
ハードディスクが足りないのではないか。
足りないならば、買い足す口実ができた。
だから、パソコン好きの人にとって、
パソコンが何のトラブルもなく、動いているということは、
生き甲斐もなく、やり甲斐もなく、さびしいのです。
ところが、現在においては、
普通の人、一般の人が、パソコンをやるようになったのです。
こういう人たちは、パソコンを家電のように考えています。
だから、パソコンがトラブルを起すと、頭に来るのです。
ウィンドウズ95が発売された時は、トラブルがありました。
しかし、みんな、楽しかったのです。
それは、その時は、パソコンユーザーは、パソコン好きでしたから。
ウィンドウズ95がトラブルを起すと、みんな、うれしくなって、
マニュアル本を買い込み、OSの探求を楽しんでいました。
優れたOSとして評価が高いウィンドウズNTも、発売当時はトラブルがありました。
ウィンドウズNTが安定してきたのは、SP4のレベルか、SP5のレベルだったと思います。
SPとは、修正版とか、マイナーチェンジのことです。
パソコン好きの人にとっては、パソコンがトラブルを起せば、うれしい。
しかし、一般の人は、そうは思わない。
パソコンは、パソコンではなくなったのです。家電になったのです。
だから、パーソナルコンピューターという名前は妥当でないかもしれない。
ホームコンピューターという方がいいかもしれない。
家電となったパソコンがどうなるか。
自動車のように、高いものから安いものまで、価格構成が広くなるか、
清涼飲料水のように、安くて、大量に売ることで、利益を出すか。
どちらかになると思います。